書道展に向けて

新学期も始まり、生徒さんたちは新しいクラスや友だちのことなど、お稽古に来ては、色々と教えてくれています。

書庵さとうには、本当に様々な学校から生徒さんが来ているため、自分の通っていない学校の様子は、とても新鮮なようです。

 

さて、毎年夏に開催されております、『日本書道学会 生徒部全国書道展』の要項が発表になりました。

授業スケジュールの都合で、出品されるかどうか、先にお伺いしていたところ、たくさんの生徒さんが出品したいと言ってくださいました。

出品を迷っておられた生徒さんのお母様が、「低い山と高い山、登りきったあとに見える景色はどちらが綺麗かな?」と話した所、生徒さんが出品を決意した、というお話をしてくださいました。

生徒さんたちにとっては、大きな作品に挑むという事は、本当にチャレンジだと思います。(大人もですが…。)今回の全国展は、それぞれ審査をされ賞がつきます。

筆を使いこなし、整った字が書ける、立派な(きれいな)作品に仕上がっている、という事は、書道をやっている上でとても大切な事です。ただ私は、それと同じくらい、作品に挑む、やりきる、また、展示されている作品を見る、といったことにも、大きな意味があると思っています。

今月末から作品作りが始まります。全国展に挑む生徒さんはもちろんですが、出品されない生徒さんにもきっと良い刺激になると思っています。

約一ヶ月後、生徒さんにどんな姿になってほしいか、その姿をしっかり思い描きながら、私も精一杯頑張っていこうと思います。

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